2008年6月アーカイブ

 本番を迎えた北陸の中元商戦で、今年はインターネットを使った注文が拡大している。パソコンに慣れ親しむ団塊ジュニア世代が顧客の中心で、ネット通販会社は、こだわり世代を意識した商品をそろえたり、送料の全国無料化などサービスを拡充する。百貨店もネット販売の"台頭"を無視できず、中元サイトの充実でジュニア世代の取り込みを進めている。

 「お得感のある新サービスで、今年はさらに売上拡大を目指したい」と意気込むのは、通販サイト「金沢楽座」を運営する金沢ケーブルテレビネット(金沢市)の担当者だ。

 同サイトの中元特集ページでは今年から、一部商品の送料を全国無料(北海道、沖縄、離島除く)にするサービスを開始した。常温で管理できる地元産品が対象となる。

 ネット注文の売り上げは右肩上がりで、今年は、年間で取り扱う約千四百点の中から厳選した「能登牛<しゃぶしゃぶ用>」や「天然塩の干物セット」などの売れ筋商品を掲載。無香料、無添加の健康志向の商品も人気という。

 インターネット販売が増えてきた背景には、団塊世代の退職が進み、顧客の中心が団塊ジュニアら若い世代にシフトしてきたことがある。この世代は仕事関係者への「しきたりギフト」よりも身近な相手に「お取り寄せ」感覚で贈る傾向があるという。

 贈る物も相手の好みや家族構成を考慮し、インターネットを駆使して、健康志向の食品やちょっぴり高級感のある商品、あまり知られていない個性的な品を探すようだ。急な買い足しが必要になった場合などに「いつでも手軽に好きなだけ」買える点も好評という。

 ギフトセンターを設け、店頭での注文が主流だった百貨店も、今年はネット販売の強化に乗り出した。

 金沢市の香林坊大和は、ネット注文の客にも会員カードのポイントを付与するサービスを始めた。「一度注文いただいた人の多くはリピーターになる」(担当者)とし、北陸ならではの山海の幸や銘菓などを充実させ、ネット受注は昨年の約二倍を予想する。

 ネット販売の対象商品数を昨年の二倍となる約一千点に拡大、売上目標も二倍に設定したのは、同市のめいてつ・エムザだ。従来はメーカーの定番品が多かったが、まだ知名度の高くない食品など地域色の強い商品を増やした。担当者は「利用者は年々増えており、期待は高い」と話す。

 商戦に占める割合でみると、受注量は「まだ全体の数%に過ぎない」(百貨店関係者)という。ただ、店頭での売上目標は、大和が前年比4%増、エムザが3%増にとどまっているのに対し、ネット注文への期待感は段違いに高い。

 百貨店にとっては、売り場面積が限られる店頭販売と違い、商品数を多く展開できるメリットもある。

 一方で関係者からは「利用者にサイトがつまらないと思われたら、二度と開いてもらえなくなる。店頭以上に内容の充実に神経をとがらせている」との声も聞かれる。ネット上の中元商戦は熱くなりそうだ。

■北國新聞
http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20080629301.htm
 多気町仁田で19日開店した大型商業施設に、干物など東紀州地域の特産品が並んだ。周辺住民の需要をにらんでの取り扱いで、初日から大勢の買い物客でにぎわった。

 施設は「多気クリスタルタウンショッピングセンター(SC)」で、特産品はSCの中核店「マックスバリュ多気店」が販売。紀北町紀伊長島区の「ギョルメ舎フーズ」と尾鷲市の「北村商店」が魚の丸干しや甘露煮、アオサノリ、こうじみそなどを納入した。同多気店の定番商品の一環として店頭に並べられる。

 26日からは品ぞろえを拡充した物産展「東紀州路食祭り」も開かれる予定。「松阪市や伊勢市などでの知名度を高めたい」とギョルメ舎フーズ企画営業部の鼻息は荒い。

■中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20080620/CK2008062002000026.html
 本県の名産品をそろえ期間限定で提供する「291サマーフェスタ」が20日、東京・南青山5丁目の県ビジネス支援センター「ふくい南青山291」で始まった。若狭ガレイ、サバ、イカ、若狭ぐじ、甘エビなどの干物を中心に越前、若狭の海の幸を豊富に並べている。30日まで。

 半年に1度の顧客感謝セールとして開催。「海の幸マルシェ」と銘打ち、見て楽しめる市場の雰囲気を演出した。「夏にもおいしい海の幸を食べてもらえるように一夜干し、ひとしお干しを軸に品ぞろえした」(井上義信館長)という。

 並べられた魚の干物は16種類で、福井の店舗でもないような品ぞろえ。価格もかなり割安に設定したため買い物客の関心は高く、福井の水産会社から出向いた担当者が魚の特徴などを説明していた。

 また、梅酒用の福井梅「紅映」や、漬けた後の梅の実、福井の酒造会社が漬けた純米梅酒のコーナーも作られた。

 最後の3日間は、人気の高いミディトマト「越のルビー」、へしこ、焼き鯖ずしの3品目を目玉に売り出す。28、29の両日は、福井産のイクヒカリやサバのへしこ、福井梅など使っておむすびを振る舞う特別イベントも計画している。

■福井新聞
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=4282
 焼津水産化学工業は食品会社に対し「低塩・減塩」をキーワードにした商品の開発や販売を支援する。漬物や練り製品、干物など塩分が多いとされる加工食品や総菜の材料として、塩分を減らした業務用の塩味の調味料「低塩調味しお」などを提案。中高年層の需要が見込まれる商品作りを後押しするほか、地場の食品スーパーなどに対し「商品群」として共同で売り込む。自社調味料の採用企業を増やし、拡販につなげる。

 焼津水産化学が開発した「ソルケア 低塩調味しお」は通常の食塩(塩化ナトリウム)に塩化カリウムを混ぜることで、塩味を残しながら食塩より塩分を4割ほど少なくした調味料。塩分摂取を減らし、血圧を下げる効果のあるカリウムをとることができる。加工食品に利用しやすいよう苦みも抑え、今春発売した。

 シリーズ品の「低塩調味しょうゆ」と合わせて50社以上が採用を内定したが、普及を加速するため、大手小売りの自主企画(プライベートブランド=PB)商品に押される中小の食品メーカーや加工会社を取り込むことにした。

■日経新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080617c3b1704l17.html
 特産品だったイリコの生産中止に燃料費の高騰...。そんな逆風の吹く福岡市西区西浦(にしのうら)地区の漁村が、活魚と干物の販売に地域浮揚の活路を見いだそうとしている。2年前から、地元に干物や活魚を売る計3店が相次ぎオープンした。いずれも地元漁師らによる少人数での切り盛り。月1回の休漁日である14日に初めて3店が一緒に「イカまつり」を開く。(福岡西支局・四宮淳平)

 企画したのは、今年から本格営業を始めた活魚店「岬の駅」。漁師4人で経営する。その1人、柴田智さん(47)は「活魚の方が高く売れるし、西浦のブランド名も高まる」と出店の狙いを語る。

 福岡市漁協西浦支所の建物を借り、水槽など必要な機材をそろえた。費用は同市の「水産ベンチャー育成事業」の助成金も入れて約220万円。近くの県水産海洋技術センター職員からアドバイスももらった。

 ヤリイカがよく捕れるのは4‐7月。2005年は、沿岸漁業で取れた県内のイカ漁獲量約1750トンのうち、約1割を西浦支所が占めた。

 近くにある観光スポットの夫婦岩にちなみ、西浦では今後、ヤリイカを「夫婦(めおと)イカ」として売り出す。「イカの産地に定着させたい」と柴田さんは意気込む。

   □   □

 西浦のイリコは1980年代のピーク時、1シーズンに4億円を売り上げた。だが、原料のカタクチイワシが捕れなくなり、昨年一度だけ加工したのを最後に生産中止に追い込まれた。

 ガソリン高も深刻な問題だ。5トンの漁船に乗る柴田さんが、1日にかかる軽油代は約2万円。「数年前に比べ、3倍に跳ね上がった。以前なら漁に出ていた多少のしけも、今は休漁」と苦しい実情を吐露する。

 干物店「大洋丸のお魚」を営む柴田幸代さん(58)、木戸陽子さん(53)姉妹。「何かしないと西浦が発展しない」。そんな思いで2人は今年から、不定期営業だった店の本格営業に乗りだした。

 約300万円で冷蔵庫などの機材をそろえ、西浦支所の施設を借りた。内装は手作り。「魚は新鮮でどこよりも味はいい」と木戸さん。タイやオコゼなど約20種類が店頭に並ぶ。

 隣には、地元の山阪孝徳さん、敬子さん夫妻が06年10月に出店した「干物工房ばんじろー」もある。「もっと西浦に店舗が増え、知名度が上がれば」。経営者たちに共通する思いだ。

   ◇   ◇

 「イカまつり」は午前9時‐正午。売り切れれば終了。イカのさばき方の手順書ももらえる。今後も月1回、季節の海産物を扱った企画を続けていくと いう。同まつりの問い合わせは西浦魚市場=092(809)1734。イベント情報は福岡市漁協のホームページで随時更新している。

=2008/06/14付 西日本新聞朝刊=

■西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/28499

 鳥羽市浦村町の鏡浦中学校の全生徒27人は3日、同市石鏡町の石鏡漁港で、魚のさばき方を学んだ。

 同校は8年前から漁師町ならではの漁業体験を授業に取り入れている。悪天候により船上体験はできなかったが、魚の干物がどのように加工されるかなどを学ぼうと行われた。

 生徒の祖父母の多くは漁業に携わるものの、実際に魚をさばいた経験があるのはわずか。鳥羽磯部漁協石鏡支所の組合員に、背開きの方法を教えてもらいながら挑戦したが、背と腹を間違えて包丁を入れたり、身がぼろぼろに砕けてしまったり。それでも約30キロのアジを全員でさばききった。アジは学校で干物にする。

 後継者不足は大きな問題で、同漁協の宮本佐一理事は「魚さばき体験をした子どもの中から1人でも後継者になってもらえれば」と話していた。

■中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20080604/CK2008060402014817.html
 高知市消防局南消防署の署員が勤務時間中に消防車で魚の干物を買っていたことが4日、分かった。同署は公務時間中に誤解を受ける行為だったとして、当時消防車に乗っていた署員四人に対し、同日までに口頭で厳重注意した。

 高知市消防局によると、4人は昨年12月9日、消火栓や道路の状況などを確認するため、浦戸湾に面した高知市御畳瀬(みませ)地区に消防車で出向いた。うち1人が近くで開催されていた「御畳瀬ひもの祭り」で魚の干物を買った。当直勤務の夕食用だったという。

 市民からの指摘で発覚した。消防局の森田恵介次長は「率直におわびしたい。市民の誤解を招くような行動は慎まないといけない」と話している。

 [2008年6月4日21時21分]

■日刊スポーツ
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20080604-368227.html

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