特産品だったイリコの生産中止に燃料費の高騰...。そんな逆風の吹く福岡市西区西浦(にしのうら)地区の漁村が、活魚と干物の販売に地域浮揚の活路を見いだそうとしている。2年前から、地元に干物や活魚を売る計3店が相次ぎオープンした。いずれも地元漁師らによる少人数での切り盛り。月1回の休漁日である14日に初めて3店が一緒に「イカまつり」を開く。(福岡西支局・四宮淳平)
企画したのは、今年から本格営業を始めた活魚店「岬の駅」。漁師4人で経営する。その1人、柴田智さん(47)は「活魚の方が高く売れるし、西浦のブランド名も高まる」と出店の狙いを語る。
福岡市漁協西浦支所の建物を借り、水槽など必要な機材をそろえた。費用は同市の「水産ベンチャー育成事業」の助成金も入れて約220万円。近くの県水産海洋技術センター職員からアドバイスももらった。
ヤリイカがよく捕れるのは4‐7月。2005年は、沿岸漁業で取れた県内のイカ漁獲量約1750トンのうち、約1割を西浦支所が占めた。
近くにある観光スポットの夫婦岩にちなみ、西浦では今後、ヤリイカを「夫婦(めおと)イカ」として売り出す。「イカの産地に定着させたい」と柴田さんは意気込む。
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西浦のイリコは1980年代のピーク時、1シーズンに4億円を売り上げた。だが、原料のカタクチイワシが捕れなくなり、昨年一度だけ加工したのを最後に生産中止に追い込まれた。
ガソリン高も深刻な問題だ。5トンの漁船に乗る柴田さんが、1日にかかる軽油代は約2万円。「数年前に比べ、3倍に跳ね上がった。以前なら漁に出ていた多少のしけも、今は休漁」と苦しい実情を吐露する。
干物店「大洋丸のお魚」を営む柴田幸代さん(58)、木戸陽子さん(53)姉妹。「何かしないと西浦が発展しない」。そんな思いで2人は今年から、不定期営業だった店の本格営業に乗りだした。
約300万円で冷蔵庫などの機材をそろえ、西浦支所の施設を借りた。内装は手作り。「魚は新鮮でどこよりも味はいい」と木戸さん。タイやオコゼなど約20種類が店頭に並ぶ。
隣には、地元の山阪孝徳さん、敬子さん夫妻が06年10月に出店した「干物工房ばんじろー」もある。「もっと西浦に店舗が増え、知名度が上がれば」。経営者たちに共通する思いだ。
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企画したのは、今年から本格営業を始めた活魚店「岬の駅」。漁師4人で経営する。その1人、柴田智さん(47)は「活魚の方が高く売れるし、西浦のブランド名も高まる」と出店の狙いを語る。
福岡市漁協西浦支所の建物を借り、水槽など必要な機材をそろえた。費用は同市の「水産ベンチャー育成事業」の助成金も入れて約220万円。近くの県水産海洋技術センター職員からアドバイスももらった。
ヤリイカがよく捕れるのは4‐7月。2005年は、沿岸漁業で取れた県内のイカ漁獲量約1750トンのうち、約1割を西浦支所が占めた。
近くにある観光スポットの夫婦岩にちなみ、西浦では今後、ヤリイカを「夫婦(めおと)イカ」として売り出す。「イカの産地に定着させたい」と柴田さんは意気込む。
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西浦のイリコは1980年代のピーク時、1シーズンに4億円を売り上げた。だが、原料のカタクチイワシが捕れなくなり、昨年一度だけ加工したのを最後に生産中止に追い込まれた。
ガソリン高も深刻な問題だ。5トンの漁船に乗る柴田さんが、1日にかかる軽油代は約2万円。「数年前に比べ、3倍に跳ね上がった。以前なら漁に出ていた多少のしけも、今は休漁」と苦しい実情を吐露する。
干物店「大洋丸のお魚」を営む柴田幸代さん(58)、木戸陽子さん(53)姉妹。「何かしないと西浦が発展しない」。そんな思いで2人は今年から、不定期営業だった店の本格営業に乗りだした。
約300万円で冷蔵庫などの機材をそろえ、西浦支所の施設を借りた。内装は手作り。「魚は新鮮でどこよりも味はいい」と木戸さん。タイやオコゼなど約20種類が店頭に並ぶ。
隣には、地元の山阪孝徳さん、敬子さん夫妻が06年10月に出店した「干物工房ばんじろー」もある。「もっと西浦に店舗が増え、知名度が上がれば」。経営者たちに共通する思いだ。
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「イカまつり」は午前9時‐正午。売り切れれば終了。イカのさばき方の手順書ももらえる。今後も月1回、季節の海産物を扱った企画を続けていくと いう。同まつりの問い合わせは西浦魚市場=092(809)1734。イベント情報は福岡市漁協のホームページで随時更新している。
=2008/06/14付 西日本新聞朝刊=
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