かみかみセンサー発売 噛んで食べる大切さを、と教師考案

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 よく噛んで食べる習慣の大切さを子供に教えようと長野県の学校の先生が考案した教材が商品化された。食事中に咀嚼(そしゃく)回数を表示する装置で、名古屋市の衛生機器メーカーが「かみかみセンサー」の名称で販売を開始。健全な食生活を学習する「食育」への関心の高まりを背景に、教育機関や歯科医を中心に需要を見込んでいる。(比嘉一隆)

 「ひみこ(卑弥呼)のは(歯)がいーぜ」-。

 これは、学校食事研究会(東京都千代田区)が提唱した標語。「ひ」は「肥満防止」、「み」は「味覚の発達」、「こ」は「言葉の発音はっきり」など、よく噛むことによる8つの効用を表す。卑弥呼がいた弥生時代の木の実や干物などのメニューは、現代食よりも6倍の咀嚼(そしゃく)回数がかかるとの調査もあり、食べやすい現代食があごの発達に及ぼす影響を懸念する声は根強い。

 長野県南部の赤穂南小学校(駒ケ根市)で養護教諭をしていた安富和子さん(53)=現・喬木第二小=もその1人。リンゴをがじり切れなかったり、飲み込みが悪かったりする子供をみて「食べ方がおかしい」と感じていたという。児童の噛む力を調べたところ、本来、自分の体重くらいあるはずが13キロしかなかったケースも。食事の基本である「噛む」ことを意識させる教材が必要と考え、駒ヶ根工業高校電気科教諭だった高田直人さん(44)=現・飯田工業高=の協力を得て、3年ほど前から実用化に取り組んだ。

 高田さんが改良を重ねて考えた仕組みは、あご先からのど元に約2センチの場所にスイッチを固定。咀嚼(そしゃく)時のあごの上下運動を伝え、カウンターに回数を表示させる方式だ。ばん創膏やゴムバンドであごに固定したりと試行錯誤し、2年前にカチューシャやエアコンのプラスチックホースを流用した耳掛け式の装置を完成した。

 赤穂南小では、この装置を使って給食の食べ方を調査。肥満児童の咀嚼(そしゃく)回数は、全体平均と変わらなかったが、食事時間が平均3分ほど早く、「早食い」の傾向がみられた。安富さんは「一口の量の多さが関係しているのでは」とみる。

 こうした食育の活動を知った名古屋市の日陶科学が、商品化を持ち掛け、数値の表示器を魚の形にするなどデザインを洗練して7月に発売した。現在、2000個近い引き合いがあり、健康グッズとして小売り販売も目指すという。咀嚼(そしゃく)回数計測装置は、数万円するものがあるが、学校納入価格を9975円に抑え拡販を狙う。

 神奈川歯科大の小野塚実教授は「味覚や嗅覚(きゅうかく)などの五感のすべてを駆動させることができる人体最大の感覚発動器が口。だから、口を働かせれば脳が活発になり口がダメになると脳の活動が低下する」と指摘。ただし、「やたらと固いものを食べればいいというわけではない。柔らかいものでもちゃんと、咀嚼(そしゃく)して食べれば体にはいい。特に高齢者においては、コミュニケーションを取りながら食事することの方が大切」と注意を促している。

産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/nagano/080826/ngn0808260231000-n1.htm

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このページは、ひものラボ研究員が2008年8月26日 02:29に書いたブログ記事です。

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