アジの干物4枚の感謝 取手、100万円寄付の女性『ありがと。肩の荷が下りたよ』

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 「そりゃ、おいしかった。私のために天日干ししてくれたと思うと...。なおさら、うまかったですよ」

 ポツリ、ポツリ話すのは「二十年前の恩返しがしたい」と、生活保護を受けた取手市に、車いす購入資金百万円を寄贈した女性(75)が、自ら探し出した当時の担当者(53)。

 経過報告のため女性宅を訪ねた時のことだった。

 「暑いところ、ありがとう」と、冷たいタオルと冷たい水の入ったコップを差し出した女性。報告を終え腰を上げようとする担当者に「ちょっと待って」と声をかけた。

 窓際に干したアジの干物を取り込み「母の実家からもらったもんだけど...。食べる前に、こうやって軽く干すとおいしくなるんだよ。あなた、何人家族?」と続けた。

 担当者が五人家族と告げると「それじゃ、一つ足りないね。でも、食べてよ」と四枚の干物を差し出した。

 「せっかく、実家からもらったんだから、自分で食べれば」と押し返したが、「私からの気持ち」と押し戻された。   

 「私が行くので干物を干してくれたんだろう。冷たい水に冷たいタオル。私には身に余るもてなしでした。口調も気性も江戸っ子のようで、義理人情に厚い人なんでしょうね」と担当者。

 「じゃ、遠慮なくもらっていくよ」。帰る担当者の背に女性は、「本当にありがとね。肩の荷が下りたよ」と声をかけたという。

 遠慮がちな口調で経緯を語った担当者。最後に「重い糖尿病らしいんです」と、動くたびにジャポ、ジャポと腹水が音を立てる女性の体を気遣った。 (坂入基之)

 <100万円寄付の経緯> 二十数年前に約2年間生活保護を受けた取手市内の女性が「地域に恩返ししたい」と、当時の担当者を探し出し、コツコツためた100万円を取手市社会福祉協議会に寄付。100万円で購入された車いす29台は、特別養護老人ホームなど市内5カ所の施設に送られた。

■東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20080814/CK2008081402000148.html

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このページは、ひものラボ研究員が2008年8月14日 00:09に書いたブログ記事です。

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