先月に試験販売 新たな名物目指す
沼津名産の干物を若者にも身近な食べ物にしようと、地元の製造販売会社が、ご飯で干物をサンドイッチした「ひものライスバーガー」を開発した。市内のイベント会場で試験販売したところ、意外なアイデアとうまさに、お客の評判は上々。地産地消推進のための新たな「ご当地グルメ」となるか-。
この会社は、同市下香貫浜田の羽野シーフーズ(久保田龍栄社長)。「臭みがある」「焼くのが面倒」など、とかく若い世代から"食わず嫌い"されがちな干物の復権を狙い、これまでもにおいを抑える「銘茶干し」を考案したり、三島市の名物「三島コロッケ」の具材に使ってもらったりと研究を重ねてきた。
今回のバーガーにするアイデアは「ファストフード店のハンバーガーのように、干物をもっと気軽に食べてもらえたら」(久保田社長)と思い付いた。
白ごまをまぶした沼津産のコシヒカリを円形に固め、レタス、タマネギと一緒にアジの干物を1匹丸ごと挟む。外側を海苔(のり)で包んだら完成。干物は油で素揚げし、頭や骨まで丸ごと食べられるようにしたのがミソ。また、味付けにはバーベキューソースやワサビマヨネーズなど洋風のたれを使い、レタスなどとの相性を良くした。
沼津御用邸記念公園(同市下香貫)で4月下旬に開かれた物産市で、限定23個を用意。昼食時に試験価格の200円で売り出したところ、市民や観光客が行列をつくってすぐ完売に。感想も「食べごたえがあって栄養のバランスもいい」「若い人や子どもにも薦められる」「身近なところで販売して」などと好評だった。
同社は今後、沼津港内直売店などでの通常販売を検討していく。久保田社長は「こんな小さなアイデアから、沼津がどんどん元気になってくれたらいい」と期待を寄せている。
■中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20090503/CK2009050302000147.html